漫才バンザイ!①和牛全国ライブツアー「ホールでみんなで騒ごやないか!近隣のみんなに迷惑かけんとこな2018 」
12時間たった今でも胸が熱くなります。
正直、めちゃくちゃ期待していたわけではなかった。
だって最近のお二人の激務を陰ながら拝見していたから。
イベント、劇場、テレビにラジオに生配信。
お二人の活躍を見ない日はないほど。
仕事も世間も彼らをほおってはおかない。
分単位の激務スケジュールをこなす最近のお二人だからこそ、単独では少しファンに甘えて、といったら失礼だが、もっとゆるいサービス的な内容が主かと思ってた。
「騒ごやないか!」やし。
完全に読みがはずれる。
「俺たちは漫才師や!」
というプライドと喜び、自信を全身にまとって下手から堂々登場。
一歩一歩、踏みしめるように少しゆっくりめに歩くお二人を見て、一気に身の引き締まる思いがした。
「本気」
そんな気迫がビシビシ伝わってくる。
そこからの漫才のすばらしいことといったら‼
前のネタに新しい要素を加えてバージョンupさせたもの。
新ネタ。
どれもこれも珠玉の作品。
お二人のすばらしいところの一つは感情の揺さぶり方がえげつないほど上手いこと。
それぞれの立場の心の機微が言葉と表情、立ち居ふるまいで手に取るようにわかる。
そして、観客は「そんな気持ちになったことあるあるー」と狂おしいくらいに感情移入させられ、驚いたり、モヤ~っとしたり、嬉しくなったり、ムカッときたり。
そんなココロを揺さぶられまくった上での完璧なオチ。
そりゃぁ完敗ですよ。
観たもんが負け。
和牛の完全完封試合です。
あと、所作のおかしみがすごい。
おかしい、んじゃなくて。
水田さんのコミカルな愛らしい一挙手一投足は見るものにほっこりをくれる。今の少しふっくらしたビジュアルにぴったりの動き。きっとあれはわざととかではなくて、ナチュラルにあんな動きができちゃうんだろう。
ちょっと手を口に当てて「わぁ!」って言う、トコトコって歩いて場所移動する、くるっと後ろ向きになる、などなど、な~んてことない動作が女性もしくはオネエ系の方々のココロをグッとつかんで離さないんだろう。
ついつい「かわいいー!」ってなっちゃう。
いつものへりくつ(って言われるけどガチガチの正論。空気読んでみんな言わないだけのこと多数)だって、あのキュートな動作でカスタードクリームくらいのまろやかさになってる。
からの、なんだかせつなく涙腺がジワる感じがして、おかしみにつながってるような気がする。なんでか胸がキュッてなる。
(なんでかなー。これは今後の考察の課題やなぁ。)
それから川西さんの、特に女性の所作はもはや無形文化財レベル。世の女性で川西さんの女役より女子力が下の人って、わたしを含めてかなりいる。それほど、かわいらしく母性にあふれててうっとりしちゃう。
銀シャリ橋本さんに「本体の川西は何年か前に死んだ」と言わしめた原因として、半分女性役に生気を吸いとられているからではないかという説を勝手に唱えてます。
しかも、これまた切ない。特に年配の方の役をやる時。
「『リビング』じゃなくてお台所のそばのダイニングテーブル(ビニールのカバー有)に腰かけてるお母さんなんやろなぁ」とか「冬はみかんを欠かさん人なんやろなぁ」とか「なんだかんだ言って子どものこと心配ばっかりしてるお母さんなんやろなぁ」とか、勝手に背景が想像できまくっちゃう表情としぐさ。
それでなんだかせつなくなって、それがおかしみにつながってる気がする。
もう、今年のM-1は和牛にとってもらって次のステージへ行っていただきましょう。
漫才の格が違う。
こんな鮮烈でかぐわしく、おかしみのあふれる漫才は他にはない。
唯一無二。
だから、サクッとチャンピオンになっちゃって後輩にM-1の舞台を譲ってやってください。
いやー、行ってよかった‼
ありがとうUちゃん!涙
久しぶりに書きました(〃^ー^〃)
また書きますね~
よかったら読んでね
りく